理沙が止めようとしたのを無視して私は教室から飛び出す。


私…なんてことしたんだろ…っ。


確実にやってはならないことをしてしまった……。


取り返しがつかないことを……っ。


越えてはならない一線を…越えてしまった……。


バカだ…バカだ私…。


「はぁっはぁっ」


走って走って、学校から逃げる。


怖かった。


最悪なことをしてしまった自分が。


それを楽しんでる理沙と河野が。


少しの小さな黒い感情に惑わされて、なんてことをしてしまったんだろう…っ。


「はぁっはぁっ」


どうしよう…。


どうしよう私……っ。