「ふーん?何?」


食いついてくれた河野に、理沙はニッと笑った。


「立花彩夏。分かるでしょ?あいつのこと襲ってよ」


躊躇うことなく理沙は言い切った。


聞いてるこっちの微かな迷いも吹き飛ぶ。


「……お前、ヤベーな。ぶっ飛んでるわ」


とか言いながら楽しそうな河野。


「別にいいっしょ?それぐらい」


理沙は罪悪感なんか全くないみたい。


「動画撮ってバラまくとかそうゆー系?」


「その手があったか!遼ナイス」


動画…。


さすがにそれはやり過ぎじゃ……。


「明日の放課後。どう?」