私がそう答えたことが意外だったのか、理沙は驚いたように目を丸くしてから、相づちを打った。


「…いじめ、やっちゃう?」


理沙がニヤっと笑って言った。


「学年違うから無理じゃない?」


唯もそうフォローしてくれたし。


「いじめ…ってさ、美夜何想像してる?」


声を潜めた理沙。


何って…。


「体操服破いたり、教科書燃やしたり…お弁当捨てたり…とか…?」


いじめとは無関係の人生だったから、実際やるとなると想像がつかない。


どんなことが現実で起きてるのかも知らないし…。


「もぉー美夜可愛いわぁ」


「へ…?」


なんで…?