「恋人っつーのはなぁ」


そしてコウちゃんは私と同じようにしゃがみこみ、目線を合わせてきた。


跳ね上がる心臓。


速まる鼓動。


「こーゆーことを言うんだよ」


その瞬間、乱暴に床に押し倒され、そのまま唇を奪われる。


「んーっっ!!!」


スカートの中にコウちゃんの手が入ってくる。


口を塞がれ、手も掴まれ、抵抗したくてもできなかった。


やだ……やだ…。


涙で視界がボヤけ、息も上手く吸えない。


怖い…っ。


こんなコウちゃんやだ…っ!!


足をジタバタさせてもコウちゃんはやめてくれない。


「んーっ!!!」


必死に必死に抵抗しても、何の意味もない。


こんなのやだ……っ。


助けて…。


「聖輝ー、やり過ぎ」


「泣いてんじゃん、可愛いのに」


銀髪と水色の言葉でコウちゃんの動きは止まった。