「あ?」


恐ろしく冷たい瞳、声、口調。


過去のコウちゃんの面影なんて一ミリもない変わり果てた姿。


全身が震えるし、本当は今すぐにでも逃げ出したかった。


「…コウちゃ─」


「てめぇ、調子乗んな」


さらにこめられる力。


「……っ」


痛いのは体じゃなくて心だった。


「なんとも思わないの…?私たち…恋人だったじゃん……。なのにこんな…っ」


コウちゃんの心に私はもういない…?


「恋人…ねぇ?」


コウちゃんは口角を上げて私から離れた。


その瞬間、全身の力が抜けてその場に座り込んでしまった。


そんな私を見下ろすコウちゃん。