わかってたことだった。


覚悟していたことだった。


だけど…あまりにも…こたえた。


「姫にしたいなーと思って。可愛いっしょ?」


凛空の明るい口調にこんなにも救われたことはなかった。


「は?姫?」


冷徹なコウちゃんの口調。


コウちゃんの方を見る勇気なんてなくて、ただ俯くことしかできなかった。


涙を堪えるのが精一杯。


「こいつが?」


私の知ってるコウちゃんはどこにもいない…。


コウちゃんは人をバカにするような話し方はしなかった…。


「白咲美夜っていう俺の高校のマドンナ。可愛いからいーじゃん?」


凛空が私を紹介してくれたから、かすかな希望を胸にコウちゃんの方をチラッと見た。