あの日のキミが好き~True Love~

絶対こんなところいちゃダメだと本能がそう告げた。


元のコウちゃんに戻ってもらわなきゃ…。


「あ。下がざわざわしてきたわ。総長様のおでましだ」


……!!


ついにコウちゃんが…。


心臓が尋常じゃないスピードで暴れ、尋常じゃない量の汗が吹き出し、目眩さえもしてきた。


もう逃げられないというプレッシャー。


コウちゃんと再会するという緊張。


覚悟を決めなきゃいけない。


コウちゃんの為なら悪女にだってなった。


もう、なんだってするんだ…。


ガチャ…


幹部室と思われるこの部屋の扉が開いた。