不良の中にも上下関係ってあるんだ。


しかも部活とかより厳しそうだよね。


「ちわーっす!」


「お疲れさまです!」


皆凛空を敬ってるみたい。


凛空はにこやかに対応してるけど挨拶を返すことはなかった。


そして私は倉庫の奥にある階段を上らされ、ある一室に連れてこられた。


中には、銀髪にピンクのメッシュの男と、左半分が黒で右半分が水色の男がいた。


コウちゃんの姿はなかった。


パッと目を引くあの金髪は、なかった。


今が金髪かどうかは分からないけど少なくともこの人たちはコウちゃんじゃない。


コウちゃんはこんなふうに私を好奇の目で見ない。