「…ちょっと。でも、皆凛空の仲間でしょ?だから大丈夫」


それに、コウちゃんの仲間でもある。


だから…大丈夫だよ…。


大丈夫だよね…?


「俺のこと信用してくれてんだ?」


「もちろん」


凛空はキレない限りは危険な人間じゃない。


晴流情報によると、だけど。


「嬉しいなー。じゃ、行こうか」


凛空が私の手を掴んで倉庫の中へと足を踏み入れた。


凛空が通ろうとしてる場所は、皆サッと空ける。


そして口々に挨拶の言葉を述べる。


凛空が幹部だということを象徴してる言動だ。


そして、私と凛空が通りすぎたら、小声ながらに〝あの女誰だ?〟という声がする。