美夜に過去をすべて話し、もう会わないことを決めた日から数日が経ち、8月の最終日を迎えた。


美夜にすべてを話し、過去と決着をつけれた気がしてる。


だから今度はこの世界と決着をつけようと思う。


「よぉ聖輝」


「久しぶりー」


最近倉庫に顔出してなかったから景と唯と挨拶を交わすのは久々だ。


「久しぶり」


幹部室の定位置に座る。


「噂では聞いたけど、彩夏が死んだんだってね?」


景の口ぶりは完全に嘲笑を含んでいるものだ。


別にそれが許せないとか、腹が立つとか、そういうことじゃなくて、ただ、心を傷つける何かを感じた。