あの日のキミが好き~True Love~

「俺が躊躇わず美夜を助けに行ってりゃ美夜はこんな目に遇わずに済んだ。情けねーよな、ホント」


…そんなことないのに……。


助けに来てくれただけで嬉しいかったよ…?


「こんなことになるまで美夜を突き放して、傷つけて。美夜は何にも悪くないのに。美夜の想いを無下にして」


コウちゃん…。


「ごめんな。何度も何度も傷つけて」


そんなことない…。


そんなことないよ…っ。


首を横に振ることしかできなかった。


なんて言葉をかけていいかわからない。


何を言うのが正解で、なにが不正解なのか分からない。

 
でも…これだけは言える。


「謝らないでほしい…。全部私がしたくてしてたことだから…っ。だから…大丈夫だよ…。助けに来てくれてありがとう…。私の想い、受け止めてくれてありがとう…」