あの日のキミが好き~True Love~

「あんとき、凛空と話してた。〝美夜と向き合えよ〟って。〝逃げてるだけだろ〟って。美夜が俺に想い全部ぶつけてくれたとき、思った」


私が必死に伝えた想い。


「俺、何やってんだろって。俺のために自分を犠牲にしてくれてる奴に対して何やってんだろーなって」


「コウちゃん…」


やっぱり届いてたんだね…。


よかった…。


「美夜の表情見て思った。俺が傷つけてボロボロにした美夜をこれ以上傷つけられないって」


……っ。


だから…コウちゃんが私を運んでくれたんだ…。


「これ以上美夜を傷つけられないって思ってた。けど、正直美夜とは会いたくなかった」


そうだよね…。


コウちゃんにとって私は、村を思い出させる存在だから…。


仕方ないよね…。