あの日のキミが好き~True Love~

知らないフリしてただけ…。


弱いから…。


自分が弱いから…。

 
「…私…コウちゃんが好きだよ……。こんなこと言う資格ないけど…っ。でも…好きだよ…っ」


こんなに近くにいても叶わない想い。


報われない想い。


コウちゃんが好き…。


「今日…助けに来てくれて嬉しかった…。抱きしめてくれて…久しぶりに美夜って呼んでくれて…嬉しかった……っ」


震える声が小さく響く廊下の色は暗かった。


「…後悔してる。もっと早く助けに行くべきだったって」


コウちゃんの低く優しい声。


いつぶりかな…。


こんなにコウちゃんの近くにいて、コウちゃんの優しさを感じるのは…。