あの日のキミが好き~True Love~

「待って!飛び降りちゃだめ!!」


完全に柵を越え、わずか数センチの足場に立つ立花さんの腕を力一杯引く。


女の私じゃ力ずくでは止められない…。


そうだ…コウちゃん……。


緊急事態で一番に思いついたのはやっぱりコウちゃんだった。


今のコウちゃんなら助けてくれる気がして。


だけどコウちゃんの電話番号を知らない。


凛空…。


凛空に頼もう…。


右手で立花さんを引っ張り、左手で凛空に電話をかける。


「やめて!!離して!!」


立花さんが必死に抵抗し暴れるけど、離すわけにはいかない。


凛空はワンコールで電話に出てくれた。


『…美夜?大丈夫か…?』


「それどころじゃないの…!!コウちゃんに今すぐ伝えて…!〝M雑居ビルの屋上に今すぐ来て〟って!」


心配してくれる凛空に早口でまくし立てる。