あの日のキミが好き~True Love~

ギィ…


古びた屋上のドアがゆっくり開く音がした。


反射的に入り口からは死角の貯水タンクの影に身を潜める。


泣いてるところなんか、死のうとしてた姿なんか、見られたくない。


貯水タンクの梯子を音を立てないように登り、タンクの上にうつ伏せになる。


入ってきた人が見上げない限りここにいてもバレない。


「え…?」


入ってきた人の横顔が一瞬見えた。


それは、立花さんだった。


私と同じ人間に傷を負わされた立花さん…。


私なんかよりも深く傷をえぐられた立花さん。


傷をえぐったのは私…。


そのくせ自分は死のうとしてたなんて、薄情もいいとこだ。


ホント…何で私はこんなバカなんだろう…。