あの日のキミが好き~True Love~

残ったのは立花寛ただ1人。


フラフラのコウちゃんを支えながら立つ凛空。


「美夜からどけ」


コウちゃんの威圧感は健在で、立花寛は震えながら私から離れた。


その情けない姿で、乱舞の後ろ楯がないと怖くて1人じゃなにもできない人間だってことがすぐにわかった。


「徹底的にぶちのめしてやるよ」


怪しく光るコウちゃんの目。


余裕の笑みを浮かべた凛空。


私から見ても怖いと思った。


コウちゃんと凛空が次々攻撃する。


わざと急所を外してるのか、全然気絶しない。


「このまま殺してやってもいいんだぜ?」


脅しだろうけど脅しに聞こえないコウちゃんの言葉に、ガクガクという音が聞こえてくるほど震える立花寛。


「2度としません…!!許してくださ─」


必死に頭を下げる立花寛の腹部をコウちゃんが蹴りあげると、やつは意識を失った。