あの日のキミが好き~True Love~

立花寛がそう言った。


「てめぇ…」


怒りに歪むコウちゃんの顔。


幹部に手を出さないってことは、私を守ろうとしてくれてるということで…。


こんな状況なのに、嬉しかった…。


「大人しく俺らにやられろ」


それを合図に幹部3人がコウちゃんへ一斉に殴りかかる。


攻撃はすべてかわすコウちゃんだけど、なかなか手を出せないでいる。


このままじゃコウちゃんがやられるのは時間の問題…。


「コウちゃん……っ」


コウちゃんの体に傷が1つ、また1つ…と増えていく。


「もうやめてよ…っ!!コウちゃんをこれ以上傷つけないで…っ!私が代わりに傷つくから……!!!」