あの日のキミが好き~True Love~

嬉しかった。


助けに来てくれて。


「立花寛─」


コウちゃんの瞳が私の上に跨がる男を捉えた瞬間、オーラが変わった気がした。


コウちゃんはパタリと足を止め、低く轟くような声で言った。


「2年前、言ったはずだ。失せろ…って」


憎しみの炎が燃えているような瞳。


「キミが言った通り、彩夏には一切近づいてないだろ?」


「……1回死なねぇと分かんねぇみてーだな」


コウちゃんが立花寛に向かって走り出す。


だけどそれを阻む幹部3人。


「邪魔だ。消えろ」


コウちゃんがそう言い拳を振りかぶった時だった。


「白咲美夜がどうなってもいーんだな?」