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ザァ…という波の音、ドン…パラパラ…と花火が打ち上がり散る音。
たったそれだけの空間だけど、すごく心地いい空間だ。
「…コウちゃん、聞いてもいい…?」
波の音と花火の音だけが流れていく。
束の間の沈黙の後、コウちゃんが口を開いた。
「俺の家族のこと?」
この独特の間も、最初は戸惑ったけど今は心地よいものに変わってる。
「そう…。コウちゃん、抱え込んでるんでしょ…?私なんかじゃ何の役にも立たないと思うけど…でも…っ話なら聞ける…から…」
迷惑だと思われたらどうしよう…。
余計なお世話って思われたらどうしよう…。
「や、やっぱり何でもない…っ!言いたくないよね…っ」
緊張しちゃう…。
コウちゃんだから…緊張しちゃう…。



