あの日のキミが好き~True Love~


◆◇◆

ザァ…という波の音、ドン…パラパラ…と花火が打ち上がり散る音。


たったそれだけの空間だけど、すごく心地いい空間だ。


「…コウちゃん、聞いてもいい…?」


波の音と花火の音だけが流れていく。


束の間の沈黙の後、コウちゃんが口を開いた。


「俺の家族のこと?」


この独特の間も、最初は戸惑ったけど今は心地よいものに変わってる。


「そう…。コウちゃん、抱え込んでるんでしょ…?私なんかじゃ何の役にも立たないと思うけど…でも…っ話なら聞ける…から…」


迷惑だと思われたらどうしよう…。


余計なお世話って思われたらどうしよう…。


「や、やっぱり何でもない…っ!言いたくないよね…っ」


緊張しちゃう…。


コウちゃんだから…緊張しちゃう…。