あの日のキミが好き~True Love~

コウちゃん助けて…。


助けてよコウちゃん…っ。


好きでもない人に初めてを奪われるなんて嫌だ…っ。


コウちゃん…っ!!


「助けて…」


お願いコウちゃん…。


お願いだよ…っ。


男の手が私の腕を掴む。


「嫌…っ!!」


男の人がこんなに怖いと感じたのは初めてだった。


コウちゃんに無理やり迫られたときでさえ、ここまで恐怖を感じなかった。


「来ないで…!!」


振り払おうとしても、力の差は歴然で、微動だにしなかった。


そして、そのまま汚い床に押し倒される。


幹部たちがニヤニヤしてるのが視界の隅に入った。


怖い…。


怖い…っ。


「コウちゃん……っ!!助けて……っ」


お願いコウちゃん…。


もう2度とコウちゃんに近づかないから…だから助けてよ…っ。


「コウちゃん…っ」