あの日のキミが好き~True Love~

赤髪が縛りをほどいていく。


逃げるならこのタイミングしかないけど、出口付近は下っ端たちが大勢いてとてもじゃないけど逃げられない。


余計なことしたら確実に痛い目をみる。


大人しく従うことしかできない…。


コウちゃん…。


助けてよ……。


助けてほしいよ…っ。


怖いよ…。


怖くて仕方ない…。


「彩夏は俺の義理の妹でもあり、性欲処理機でもあったから。キミも同じよーに扱うね?」


……っ!?


性欲処理機…。


嘘でしょ……?


「やだ……」


来ないで…。


「いやだ…」


身体が異常なくらい震える。