あの日のキミが好き~True Love~

「…コウちゃんに……そう言ったんですか…?」


恐る恐る尋ねる。


乱舞の答えで私の運命が決まる…。


「あぁ。他の連中連れてくんなとも言っといた」


何が可笑しいのか、ゲラゲラ笑う乱舞の幹部たち。


終わった。


助けは来ない。


輝嵐の幹部全員に言われてたら、もしかしたら誰かが来てくれるかもしれなかった。


けど、コウちゃんにだけしか言ってないなんて…。


もう無理じゃん…。


私…どうなるの…?


「さぁーて。思う存分楽しませてもらおうか」


2階の方から弾んだ声が降ってきた。


顔を2階に向けると黒髪の大人らしき人が1階に向かって歩いてきていた。


明らかに高校生ではない出で立ち。