あの日のキミが好き~True Love~

その後ろには下っ端らしきヤンキーたちが数十人引き連れられている。


異様なオーラを放っている彼ら。


晴流から聞いたことがある暴走族の名前は輝嵐と清龍だけ。


清龍はこういうことをする族じゃないらしいから、まったく別の族。


…何されるか分からない……。


言い様のない恐怖に包まれる私の身体。


「憎い憎い輝嵐の姫だな」


真ん中に立つ紫色の髪の毛の男が私の前髪を掴んでそう言った。


コウちゃんとはまるで違う危ないオーラ。


身を固くして頷くことしか道はない。


「俺ら乱舞をよくもまぁボコボコにしてくれたなぁ?」


乱舞…?


ボコボコ…?


一体何の話…?