どうしよう…。


コウちゃんの冷たい瞳が頭に浮かび、躊躇する心が生まれるのがわかった。


もう冷たい視線を浴びたくない。


でも、優菜に励まされた。


だから頑張ろうって、そう思うようになった。


今頑張らないでどうするの…?


信号が青色に変わるまでの時間が永遠のように感じる。


この埋められない距離はまるで過去で止まってしまっている私たちのような距離で。


青信号に変わるときはくるのかな。


絶え間なく目の前を横切っていく車。


やがてその信号が黄色に変わり、車のスピードは落ちていく。


それ覚悟を決めるときが来たことを意味している。


大げさだって思われるかもしれない。


だけど私には重大な出来事で、これ以上にないほどの緊張を味わってるんだ。