力強いその言葉に、どれほど救われただろう。


きっと優菜が思ってる以上に私の心は軽くなった。


「東京で…頑張ってみなよ。ツラかったらいつでも帰っておいで。またこうやって慰めてあげる。ね?」


ぽんぽんっと優菜の手が私の頭を撫でる。


温かい…。


温かいな…。


「もー、泣かないでよー。私まで泣きそうになるじゃん」


「…優菜…ありがとう……。ホントに…ありがとう…」


涙を拭って優菜を見つめると、優菜は照れたようにそっぽを向いた。


「親友だからね。これくらい当然だよ。さっ、帰ろ」


立ち上がった優菜の影はとても大きかった。


「そうだねっ」


優菜の言う通り…頑張ってみよう。


どんなにツラくても…。