あの日のキミが好き~True Love~

コウちゃんが選んでくれたんだ!


私の好みにピッタリだから、優菜が選んでくれたのかと思ってた。


「コウちゃん、ありがとっ」


「…別に」


お礼言われるのが好きじゃないのか、ぷいっと視線を反らされてしまった。


「じゃあ私行くね!家族と来てるから」


「ばいばーい」


短い時間だったけど優菜としゃべれて満足満足。


「……花火、綺麗だね」


二人きりになったとたん、緊張してきた。


その時、ふと触れるコウちゃんの手。


「はぐれるから」


手…繋いでる…。


どこにいく時も私を放って歩いてくのに、今日のコウちゃんは優しい。


いつも優しいけど。