それに、晴流は喧嘩をやめてから随分年月が経ってる。


コウちゃんや景、唯に敵うわけない。


晴流をそんな目に遭わせたくない。


「…美夜を危険な目に遭わせるのは…」


「私に行かせてほしい。私なら大丈夫だから。お願い」


私が輝嵐を止めなきゃいけない。


もうコウちゃんに罪を重ねてほしくない。


「お願い。晴流」


「……わかった。モタモタしてる暇はない。なんかあったら大声で叫んで。すぐに助けに行く」


私の覚悟を悟ってくれたのか、晴流は真剣な瞳で頷いてくれた。


「わかった」