あの日のキミが好き~True Love~

「きゃあっ!」


案の定足を滑らせて、後ろ向きに落ちそうになる。  


それをさらっと受け止めてくれたコウちゃん。


「危なっかしい奴だな」


「ごめん」


コウちゃんの運動神経が良いから助かったけど、悪かったらコウちゃん巻き込んで下まで転げ落ちてたもんね…。


「そんな落ち込まなくても…」


困ったようなコウちゃん。


初めて見た。


また新しい一面だ。


「ラブラブじゃん」


コウちゃんにそのつもりはないだろうけど、優菜のその言葉がとても嬉しかった。


「あっ、優菜もこの浴衣コウちゃんと一緒に買いに行ってくれたんだよね??ありがとう!」


「私はちょっと助言しただけで、全部聖輝くんが選んだんだよ?」