ギュ…


優しい温もり。


優しい手。


晴流の優しい心が私に触れている。


「晴流…服ぬれちゃうよ…」


汚しちゃ困るから離れようとしたけど、晴流は離してくれなかった。


「ごめんな美夜。美夜を苦しめてるのは俺だな…」


晴流…。


何言ってるの…?


「そんなことない…。晴流はいつも私を助けてくれてるじゃん…」


困ったときには優しく手を差し伸べてくれる。


頼れるのは晴流しかいないんだよ…。


「……もう逃げてもいい…。美夜は頑張りすぎなんだよ…。一人で抱え込んで悩み苦しんで…」


晴流…。