あの日のキミが好き~True Love~

晴流は私の心を見透かしてるように言った。


「…話…聞いてほしい…」


晴流に話すしかないから…。


どう思われたっていい。


一人で抱え込むのには容量が足りないや。


もう…限界なのかな…。


「どうぞ入って」


晴流をリビングに通してソファに座ってもらう。


「…お土産…渡しに行った日にね…」


沈黙が耐えきれず、早々に口を開く。


「…コウちゃんに、俺の前から消えてくれって大声で怒鳴られた…。冷たく消えろって言われる方が全然ラクだよ…」


心の底から私のことを嫌いで、消えてほしいって願ってる証拠となる言動だった。


私の心は情けないほど弱いから、耐えられなかった…。


「もうコウちゃんに会えないよ…っ。ツラくてツラくて会えないよ…っ。好きなのに…。どうしようもなくコウちゃんが好きなのに……」


嫌いになれるものなら嫌いになりたい…。


だけど無理なの…。


コウちゃんを嫌いになるなんてできないよ…。