「殺してやろーか」


今の凛空なら本当に殺しかねない。


瞳がそう物語っていた。


「やだ……」


怖い…。


やだ…。


ナイフが首もとへ近づいてくる。


「お願い凛空…!やめて!!」


まだ死にたくない…!


仲間に殺されるなんて嫌…っ!


それでもナイフは容赦なく近づいてくる。


もうダメだ。


覚悟を決めて目を閉じる。


ブチギレた凛空が誰よりも怖いことを私は知ってる。


きっと、信じてくれないんだ。


私の言い分なんて。


「やめろ」