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連れられてきたのは薄暗い倉庫。
「言い忘れてたけど、姫をやめるって選択肢はもうないから。朝香聖輝が来ようと来まいと」
倉庫の隅のソファに私を座らせ、男が言った。
もう逃げられないってことか…。
もともと大した希望なんてなかった人生。
別にどうなったっていい。
聖輝が愛してくれさえしていれば…。
「俺は中原景。こいつが杉浦凛空。こっちが小野寺唯」
刃物で私をオドシタのが中原景。
助手席に乗ってたのが杉浦凛空。
運転していたのが小野寺唯。
「仲間っつーことで、普通に呼び捨てでいーから」
…呼び捨てでいいんだ。



