◆◇◆
「聖輝…あのさ…」
いつもより長かったお風呂から出てきた聖輝に、勇気を振り絞って話しかける。
「決まった?返事」
聖輝がそう言いながら冷蔵庫から缶ビールを取り出した。
まだ高1なのに、お酒。
初めてその光景を見たときはビックリしたけど、今はもう慣れた。
ケンカだなんだって暴れまわってる人が飲酒してない方が珍しい。
「……決まったよ」
聖輝は静かに私の隣に座った。
返事をするってだけだけど緊張する…。
すぅっと深く息を吸ってから口を開く。
「私も聖輝が好き…です…」
言った瞬間頬がカッと熱くなったのがわかった。