ガチャ…


その時、玄関の鍵が回る音がした。


聖輝が帰ってきた。


大ケガしてたらどうしよう……。


血まみれになってたら…?


私のせいで……。


「聖輝…っ」


玄関へ駆け出して、聖輝の姿を確認する。


服には血痕がついていてたり、土の汚れがついてたり。


「大丈夫なの…?」


大ケガじゃないと言えども、血がついてる…。


「あぁ。無傷。これはヤツらの血だから」


飄々とした態度でリビングに入ってく聖輝。   


とりあえず無事でよかった…。


「もうムチャしないでよ…」


「さぁな」


……。


「私、聖輝が大ケガしたら─」


「心配しすぎ。それに俺は別に死んでもいいって思ってるから。俺のことは心配すんな」