あの日のキミが好き~True Love~

聖輝が怪我する…。


いつもみたいに無傷で帰ってこれないに決まってる。


「潰していいかの確認だけだ。ムチャとか関係ない」


聖輝は私の隣に座り直し、長い足を組む。


「潰してくれたら嬉しいけど…」


これで復讐ができるなら、私はそれでいい。


「なら決ま─」


「でも、聖輝にケガしてほしくない」


傷ついてほしくない。


私のせいで聖輝が傷つくなんて嫌…。


傷つくなら私一人で十分だ。


それくらい、私のなかで聖輝は大切な存在。


「大丈夫だって。死なねーし」


「死ぬ、死なない、の問題じゃないよ」