そんな日常を送り、少しずつ心の傷が癒されていってる気がする。


まだ外に出るときは義兄がいるんじゃないかって怯えることもあるけど…。


逃げてきて正解だったって思うんだ。


あの時、聖輝を信じてよかったって。


「聖輝、おはよー」


今日は聖輝の家で会う約束をしていた。


「あぁ」


もう11時だと言うのに寝起き丸出しの聖輝。


「着替えて来るから待っとけ」


私をリビングに残し、寝室へ入ってしまった聖輝。


私は聖輝に惹かれてる。


最近なんとなく自覚するようになったんだ。


聖輝といる時間がすごく楽しくて、嫌なことも忘れられる。