それが私と聖輝の出逢いだった。


運命なのかなんなのか、出逢ったのは七夕の日だった。


あれから1ヶ月が経った。


聖輝は私の2つ上の高1で、とにかくケンカが強い。


たった1人で何十人と相手してかすり傷一つつけずに帰ってきたこともあった。


今私は聖輝の知り合いのお姉さんの家に住ませてもらってる。


清水杏華(しみずきょうか)さんという人で、年齢は教えてくれなくて、永遠のハタチってずっと言ってる。


杏華さんは自宅の一階で個人塾を開いていて、そこの住み込みの助手として私を住まわせてくれてるんだ。


聖輝に杏華さんのことを聞いたら〝まだ中2だった俺を拾ってくれた命の恩人〟とだけ教えてくれた。


サバサバしてて男勝りな杏華さんだけど、すごく頭がいい。


私はまだ中2だから教えれることなんてほとんどないから、小学生の宿題チェックとかを手伝ってる。


あとは家事かな。