「死ぬなら、別のところで死んでくんね?目の前で死なれると困るんだけど?」


そんな冷徹な言葉と共に彼は貯水タンクの裏から姿を現した。


そして臆することなくそこから私の方へ向かって飛び降り、静かに私の方へと歩み寄ってきた。


感じたこともない威圧感に、思わず後ずさる。


金色に輝く髪、スラッとしたスタイル。


何より、パッと目を引くそのルックス。


「……来ないでよ。邪魔しないで!」


これから死のうとしてたのに。


何で邪魔されなきゃいけないの…?


死ぬときくらい自由にさせてよ…っ。


「じゃあ死ねよ。今すぐそっから飛び降りろ。邪魔なんかしねーよ」


……っ!!


何それ…。


〝死ねよ〟…?