あの日のキミが好き~True Love~

「……美夜…返事くらいしてよ……」


海花の泣きそうな声。


「ごめん…」


謝ることしかできない。


〝じゃあ学校行くね〟って簡単に言えないや…。


「…もう聖輝くんのことは忘れなよ。いつまでも引きずってたってダメだよ」
 

優菜の刺々しい言い方。


私のために言ってくれてるんだろうか。


それとも単にコウちゃんを良く思ってないんだろうか。


「私たち、美夜が大好きだから言ってるんだよ。それに、聖輝くんはまだどこかで生きてるじゃん。死んでないじゃん。会えるかもしれないんだよ?」


……会えるかもしれない…か。


考えもしなかったな。


そんな希望。