……退屈だよ…。


1人でこんなところにいても退屈だよ……。


コウちゃんがいたからこの場所は楽しかった。 


私…思うんだ。


コウちゃんはもう2度と戻ってこないって。


そう思う……。


そんな予感がするんだ。


悲しいかな、こういう予感だけは外れない…。


だからもう…。


一粒の涙が、広大な海へと落ちた。


それは次から次へと止まらなかった。


いくら落としても海はすべて吸い込んで、なかったことにしてくれるんだ。


初めての涙…。


コウちゃんの初めての涙、ここだった。


あのとき交わした約束はなんだったの…?


やっぱり…私じゃ無力だったのかな…。


コウちゃんの力に…コウちゃんの支えに……っ。


なりたかった…っ。


「なりたかったよ…っっ」


コウちゃんはずっと独りだったの…?


私が側にいたのに…っ。


心はずっと孤独だった…?


ねぇコウちゃん…。


教えてよ……。