なんでこんな心配なんだろう。


コウちゃんはまだ自分の家で寝てるだけなのかもしれない。


どこかに遊びに行っただけなのかもしれない。


だけど…この妙な胸騒ぎに不安。


良くないことが起こる気がして…。


起こってる気がして……。


気が気じゃなかった。


じっとしてられなくて、家中を歩き回って、ひたすら待った。


〝家中歩き回って何してんの?〟


コウちゃんのその言葉を聞きたくて。


時計の針が一周、二周、そして三周した。


もう二時。