そうでしょ…?


「コウちゃん…」 

 
私は家でコウちゃんを待ってる。


居場所だから。


きっと来てくれる。


そうだ…。


おじいちゃん…。


おじいちゃんなら何か知ってるかもしれない。


おじいちゃんは…いつも通り、縁側に腰かけて外を眺めていた。


「おじいちゃん…。コウちゃんたちどこに行ったの…?」


悪い予感しかしなくて、怖かった。


おじいちゃんの答えを聞くのが。


「わしが起きたときは典子さんも真紀さんもいなかったと思うがのぉ」


…どこに行ったの…?


早く帰ってきて私を安心させてよ…。


「コウちゃん……っ」