あの日のキミが好き~True Love~

普段無愛想なコウちゃんがふわっと優しい笑顔でおじいちゃんと話す。


その姿を初めて見たとき、ドクンっと胸が高鳴ったのを覚えてる。


それ以来コウちゃんと話すとドキドキして、コウちゃんと手が触れあったりすると顔が熱くなって。


お母さんに見抜かれちゃった。


コウちゃんに恋してるって。


「おはようさん、美夜ちゃん」


夏休みだということもあり、私の起床時間は11時前くらいだ。


「おはようございまーす。コウちゃん来てないの?」


この時間に起きたらだいたい来てるコウちゃん。


「友達と出掛けるって言ってたから、帰ってくるのは夜になるんじゃないかな」


お母さんが答えてくれた。


その顔がにやけてるようで、変なこと聞かなきゃよかったと後悔。


「そういえば、花火大会今日でしたっけ?」


「そうじゃね。今日じゃわ」