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7月最終日。
「コウちゃん、今日の夜花火しない?」
お母さんが花火を買ってきてくれたんだ。
「いーよ」
おじいちゃんの肩を揉みながらコウちゃんが答えてくれた。
相変わらずおじいちゃんと仲良いよね、コウちゃんって。
おじいちゃんも嬉しそうだし、コウちゃんも楽しそう。
だから私はそっとその場を離れることにした。
「今時珍しいわよねー。絶賛反抗期の中2なのに」
廊下からコウちゃんとおじいちゃんの様子を眺めてるお母さんが小声で話しかけてきた。
「コウちゃんは優しいからね」
コウちゃんが優しいのはよく知ってる。



