2度目のシチュエーションに、目を閉じその時を待つ。


「美夜ー!」

 
─スパーンッ


っ!?!?


突然襖が開き、コウちゃん越しにお母さんの顔が見えた。


まただ…。


「またかよ…」


コウちゃんがため息をついて私から離れる。


「あら、お邪魔しちゃったわね♪典子さんがスイカくださったから食べる?って聞きにきたんだけどね」


「お母さんのバカーーーーー!!」


親に見られるなんて最悪だよっ。


恥ずかしくて生きていけないじゃんっ!


「若いって良いわねー。スイカ冷やしとくから二人でイチャイチャしたあと食べにおいで」


とかふざけたこと言ってお母さんはニヤつきながら去っていった。