◆◇◆
バスに一時間以上揺られ続け、ようやくド田舎な風景から抜け出せた。
東京ほど都会じゃないけど、普通の町並みだ。
バスを降りたら、目の前は噴水広場になってて、その周りを取り囲むようにお洒落なお店が並んでる。
「久々にこういう景色見た」
田んぼや川、海しかない村にいるから、新鮮だ。
…って言っても引っ越してきて1ヶ月くらいだけど。
1ヶ月っていう短さを感じないくらい村での日々は濃い。
もう何年も村にいるみたいだもん。
「昼ごはん何か食う?」
広場の大きな時計を確認すると、もう12時を回っていた。
「そうだね。何か食べたい」



