「凛空が言いたいこと、分からなくはないけどさー。聖輝に楯突くのはやめといた方がいーぜ?」


唯…。


これ…仲間割れだよね……?


私のせいで…。


「だから言っただろ?聖輝は俺ら側の人間だって。美夜とは住む世界が違うんだよ。─凛空ともな」


景……。


コウちゃんがこんな最低な人になったのは絶対景の影響だ…っ。


身に纏ってる空気が似てる。


「コウちゃんと二人で話したい」


「話すことなんかない。消えろ」


ガンッと蹴り飛ばされたクッキーの箱。


無惨にもクッキーはすべて床で粉々になってしまった。


「……っ」


諦めちゃダメ…。


頑張らなきゃ…。


さっきコウちゃんに自分が思ってること伝えられたじゃん…。


だからもう一度くらい伝えられる…。


頑張らなきゃ。