あの日のキミが好き~True Love~

「どう?似合ってる?」


くるんっと晴流の前で1回転する。


「似合ってるよ」 


優しー、晴流。


お世辞でも嬉しい。


「ありがとっ!じゃあさっそくウォータースライダー行こ!」


晴流の手を引っぱってウォータースライダーまで走る。


「わー、結構並んでるね」


スタート地点まで登る階段の真ん中くらいまで人が並んでる。


「並ぶ?諦める?」


「んー…並ぼ?」


せっかく旅行に来たんだから1度くらい滑りたい。


「はいはい」


晴流は並ぶのが嫌で渋々付き合ってくれるみたい。


やっぱりお兄ちゃんだ。