あの日のキミが好き~True Love~

合流してからはただ無言でひたすら歩く。


彼は沈黙なんて気にしてないのかもしれないけど、正直私はすごく気まずい。


「ねぇっ、この先に何があるの?」


「川を下ってるんだから海に決まってる」


無愛想な返事…。


「あとどれくらいで着く?」


「さぁ…」


素っ気ない返事…。


なんか、不思議な人だなぁ。


東京にはこんな人いなかった。


再度の沈黙の後に、ようやく海に着いた。


沖縄の海のように綺麗な水色の海だ。


だけど砂浜はなく、岩場だ。