あの日のキミが好き~True Love~

…なんか、独特な文化があるみたいだね。


「……って、じゃあ立ち入り禁止の場所で泳いでるってこと?」


ダメじゃん。


…金髪にしてるくらいだから規則とか無視しそうなタイプだけども。


「じゃあ俺行くから。じゃーな」


唐突に立ち上がってサクサク川を下っていく彼。


気づけば彼が気になって追いかけていた。


だけど、彼が進むスピードが早くて追い付けない。


待ってくれる優しさは持ち合わせてないみたい。


「ねぇ!」


大声で叫ぶと、ようやく彼は立ち止まってくれた。


「私も行くっ」


彼は何も返事をしてくれなかったけど、その場で待っててくれた。